土砂災害に関する知識の習得を図るとともに、協会員の資質を向上させ土砂災害防止のための専門家の育成を図る目的で実施しています。
奈良県砂防ボランティア協会 総会
毎年5月中旬~6月初旬に、当該年度予算・活動方針・会長等の決定や前年度予算の決算報告・活動状況報告等を行います。
令和6年度総会が5月13日(月)14:00から「奈良県社会福祉総合センター」にて開催されました。
今年度の総会は、137名が出席し(本人出席83名、委任状による出席54名)各議案が事務局提案どうり承認されました。
総会次第
1)開会の辞
2)会長挨拶
3)議事
第1号議案 令和5年度 事業報告
令和5年度 収支決算
第2号議案 令和6年度 事業計画(案)
令和6年度 収支予算(案)
4)役員改選
5)その他
1 新入会員の紹介
2 講演
〇「近年の土砂災害から学ぶ」
一般社団法人 全国治水砂防協会
理 事 長 大 野 宏 之 氏
〇「紀伊山系砂防事務所の取り組み」
紀伊山系砂防事務所
所 長 竹 下 航 氏
〇「令和6年度 砂防・災害関係事業の主な取り組み」
奈良県 県土マネジメント部 砂防・災害対策課
主 幹 藤 井 啓 治 氏
3 事務連絡
6)閉会の辞
奈良県では、過去4年間は大きな災害がなかったことから、「災害査定」の実務経験が少ない若手土木職員を対象に、災害査定に関する基本事項と実務のポイントを学ぶ研修として、奈良県砂防・災害対策課と協働で4年ぶりに「災害査定研修」を実施しました。
当日は、各土木事務所から20名の職員が参加されました。当協会からも講師として災害復旧技術専門家(全国防災協会)に登録している入口和明氏が「災害復旧における留意点」の講義を行いました。
次年度以降も、奈良県との連携活動のひとつとして発展継続できればと考えています。
・実施日時: 令和6年2月20日(月)午後2時~4時
・実施場所: 流域下水道センター
・参加人数: 受講者20名、当協会員6名、奈良県砂防・災害対策課3名
・講義内容: ①災害復旧について(全体)
②応急仮工事
③欠格・失格事例
④災害報告から災害申請まで
⑤災害復旧における留意点
奈良県内の災害等緊急時に、迅速な対応が出来るように県の防災訓練への参加を毎年行っています。
令和5年度 奈良県防災総合訓練に参加。
日時: 令和5年10月22日(日) 9:00~12:00
場所: 吉野町吉野運動公園
主催: 奈良県、吉野町、下北山村、上北山村、川上村、東吉野村
参加機関: 21行政機関、及び58協力団体・企業
奈良県砂防ボランティア協会の訓練内容:
※奈良県砂防ボランティア協会から8名、砂防・災害対策課から2名の計10名が参加。
※10時15分~10時35分の間で土砂災害危険個所の危険度判定訓練を実施。
※斜面判定士の資格を持つ砂防ボランティア協会の会員が、ボランティア号に乗車して
出動し、地震等による被災直後の崩壊の恐れがあると想定した斜面で、ポール横断やテープで簡易な測量を実施の上、
「斜面カルテ」を作成し危険度の判定を行った。
※ボランティア協会からは、水本会長、岩井、吉井、藤本、志村、松田、福田、迎谷が参加。
※総合訓練に向けた打ち合わせ全体会議
・ 第1回 全体会議 5月24日
津風呂湖カヌー競技場に於いて
・ 第2回
全体会議 8月 4日
吉野町中央公民館に於いて
・ 第3回
全体会議 9月15日
吉野運動公園に於いて
土砂災害被災箇所・急傾斜地指定地区等の現地において専門家(大学教授等)による講習や現地施工に携わる技術者から話を聞き、協会員としての資質及び意識の向上を図る目的で実施しています。 (斜面判定士資格取得希望者は必ず参加していただきます)
令和5年度は11月29日(水)に実施しました。
・場 所 : 和歌山県田辺市上秋津(かみあきづ)地内
①上秋津地区 地すべり対策事業(林野庁 近畿中国森林管理局 和歌山森林管理署)
②右会津川 石積砂防堰堤(和歌山県)
・講 師 : 東京農工大学名誉教授 石川 芳治 氏
奈良県砂防ボランティア協会 現地研修会に参加して
砂防・災害対策課 寺中希海
令和5年11月29日(水)、奈良県砂防ボランティア協会現地研修会が和歌山県田辺市上秋津(かみあきづ)地内で開催されました。今回の現地研修会では、和歌山県が実施した右会津川(みぎあいづかわ)石積砂防堰堤および上秋津地区の地すべり対策事業現場を見学させていただき、被災した石積堰堤の復旧策として補強工事を選択した経緯や最新の現場技術についてお話を伺いました。
特に印象深かったのは、上秋津地区です。同地区は、斜面長550m、幅約340mの大規模な地すべり対策事業であり、平成23年紀伊半島大水害以降、直轄治山事業により現在も工事が続いている地すべり対策事業の最前線です。未だに生々しい崩壊痕がみられ、自然の力の強大さを改めて実感できる現場でした。
私は採用1年目で、土砂災害のハード対策を担当していますが、現場経験はまだほとんどありません。そのため、今回の現地研修会は、今まで図面や計画書から想像するしかなかった現場の実態を知ることができただけでなく、自然の力の強大さに立ち向かい、多くの人々の命を守る地すべり対策事業の偉大さを感じることのできる貴重な機会となりました。
最後になりましたが、工事に従事する作業員、職員の皆様や奈良県砂防ボランティア協会の皆様、現地の地質や対策工法などについてご講演いただいた講師の東京農工大学名誉教授石川先生に厚く御礼申し上げます。
砂防施設の点検と、会員の健康増進を兼ね、弁当持参で現地まで歩き砂防施設を点検することで、現状を把握し、施設の適正な維持を図ることを目的に毎年実施しています。
・日 時 : 令和5年6月16日(金)
・場 所 : 水越川砂防施設(御所市関屋)
例年11月頃の寒い時期に実施していた砂防施設点検を今年度は6月16日に実施しました。
27名の会員が京奈和自動車道の御所SAに集合し、御所市関屋地内の国道309号の「祈りの滝」まで乗り合わせて行き、水越川砂防施設の点検を行いました。点検にあたっては、全体看板前で当時の担当者から事業経緯などの説明を受け、2班に分かれて点検を行いました。砂防指定地看板は老朽化していましたが、砂防堰堤の堆積状況、砂防施設については異常がありませんでした。点検結果は後日管理者である高田土木に報告しました。
土砂災害に関する知識の習得を図るとともに、協会員の資質を向上させ土砂災害防止のための専門家の育成を図る目的で実施しています。
今年度は、令和6年2月9日(金)京都市で開催されました。 (斜面判定士資格取得希望者は必ず参加していただきます)
令和5年度の近畿ブロック合同講習会は、下記のとおりです。
・日 時 令和6年2月9日(金) 14:00~16:50
・会 場 京都テルサ (京都市南区東九条下殿田町70 TEL:075-692-3400)
・参加費 テキスト代 1,000円/人
・講 師 京都府立大学大学院生命環境科学研究所 准教授 三 好 岩 生
(一財)砂防フロンティア整備推進機構 理 事 今 井 一 之
京都府建設交通砂防課 技 師 宮 本 恵 佑